「南国だから」と油断大敵!意外と寒くて乾燥する冬の沖縄
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沖縄の年平均気温は22.7℃。一番冷え込む12~1月でも最低気温は15℃前後ですが、12月頃から北風が入ってくるので体感気温はグッと下がります。曇りの日が多く、日照時間も短くなるため、日によってはコートやダウンジャケットが必要になることも。
冬の沖縄を旅行する際、アレルギーっ子のいる家族はどんな事に注意すべきか、沖縄県糸満市で食物アレルギー対応食品専門店を営む田村磨理さんにお話を伺いました。
田村「平田さん、“皮膚感作”って知ってます?」
「ヒフカンサ?」
田村「皮膚には本来、外部からの刺激を防ぐバリア機能が備わっていますが、肌が荒れるとそのバリアに隙間が出来てしまいます。その隙間から、ホコリなどが入り込むことがあります。体がそれらを“敵”と認識して抗体が出来てしまうと、また体に入ってきたときに、アレルギー反応が起きることがあるんです。これが『皮膚感作』です。特に乳幼児は、皮膚の厚さが大人の1/3ほどしかないそうなので、日ごろのスキンケアがとっても大切なんですよ」
「アレルゲンは口からだけでなく、皮膚からも侵入するんですね」
田村「食べ物の抗体が出来て、アレルギー反応を起こすと、咳やじんましんといった反応が出ることもあるので、日々の予防が重要と言われています」
「予防策には、どういったものがあるんですか?」
田村「潤いがバリアになってくれるので、皮膚を清潔にして、保湿することが一番です。沖縄の冬は意外と乾燥するし、海沿いだけでなく街中でも潮風が吹いてるので、こまめに保湿剤を塗ることをオススメします」
「オススメの保湿剤ってありますか?」
田村「そうですねぇ・・・実は私、“保湿ジプシー”だったんです」
「保湿ジプシー?」
田村「良いと言われる市販の保湿剤を次から次に使って、結果症状を悪化させたことがあるんですよ。いくら評判が良くても、本人に合わないと意味がありません。沖縄に来て症状を悪化させないよう、事前にかかりつけ医に相談して、その子に合った保湿剤を忘れずに持ってきたほうがいいですね」
沖縄の冬は海水浴こそ出来ませんが、12月はイルミネーションやカウントダウンイベント、1月は桜祭り、2月はプロ野球やJリーグのキャンプと、屋外イベント目白押し!
乾燥&寒さ対策を万全にして、夏とは一味違う沖縄をお楽しみください。